岐阜市にて内科・消化器内科・外科・乳腺外科を診療する「オリーブ内科・外科クリニック」をご案内します。

水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン(シングリックス) 接種できます。

2023年7月27日

当院では帯状疱疹に適用のある2種類のワクチンを取り扱っています。
『乾燥弱毒性水痘ワクチン』は、1987年に水痘(水ぼうそう)ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が拡大されました。
『シングリックス』は2020年1月に帯状疱疹専用の予防接種として認可されたものです。国外では公費扱いにもされている予防成績の優れたワクチンです。
それぞれに長所、短所がありますので、比較表を参考にご検討ください。

帯状疱疹とは、幼少期に感染する水ぼうそうのウイルスが原因の疾病です。
日本人成人の約90%以上は水ぼうそうウイルスが体内に潜伏していると言われています。
症状は、体の片側の一部にピリピリとした痛み、赤い発疹が発生。症状の多くは上半身に現れ、顔、目、頭に現れることがあります。

・神経に炎症を起こすため痛みは強いです。
・50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症すると言われている。
・免疫力の低下(加齢、疲労、ストレス、糖尿病やがんなどの疾病)が発症のきっかけになることがある。
・皮膚症状が治まった後も、長期間痛みが続くことがある(帯状疱疹後神経痛)

水痘ワクチンと帯状疱疹ワクチンの比較表
乾燥弱毒生水痘ワクチン シングリックス
帯状疱疹発生抑制効果
50~60%
50歳以上 97.2%
70歳以上 89.8%
ワクチンの種類 生ワクチン 不活化ワクチン
接種方法/回数 皮下注射/1回 筋肉注射/2回
接種間隔 1回目の接種から2か月後に
2回目の接種を行う。
2か月を超えたら6か月後までに2回目の接種を行う。
適用年齢 50歳以上 50歳以上、帯状疱疹に罹患する可能性が高いと考えられる18歳以上の方
費用 7500円(税込) 40000円(税込)
2回分の費用合計
1回分は20000円
副反応 接種部位の痛み、腫脹、発赤
3日~7日で消失
接種部位の痛み、腫脹、発赤、筋肉痛、倦怠感、頭痛
3日~7日で消失
水痘ワクチンより副反応が強く出る可能性あり
長所・短所 長所
・費用が安い
・接種回数が1回
短所
・予防効果が落ちる
・免疫低下している方には接種できない
長所
予防効果が高い
・免疫低下している方にも接種できる
短所
費用が高い
・接種回数が2回
・副反応が比較的強い
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